この記事のポイント
  • 400口の馬に1口出資した例では、元を取るのに通算約1億6,650万円の本賞金が必要
  • 本賞金5,000万円を稼ぐ活躍馬でも、回収率は34%にとどまる
  • 月会費の影響が大きく、複数頭に出資すると1頭あたりの損益は良くなる

結論から言うと、一口馬主で元が取れるのは、重賞で活躍するようなごく一部の馬です。ただ、「どのくらい勝てば元が取れるのか」は条件によって大きく変わります。この記事では、損益シミュレーターを使って具体的に計算してみます。

計算の条件

  • 募集総額4,000万円・400口の馬に1口出資
  • 現役期間4年、出走20回(出走手当は1回40万円)
  • 維持費は月60万円、保険料は年3%、月会費3,300円
  • 本賞金の80%が馬主の取り分、クラブ手数料3%

この条件だと、4年間で支払う額は合計342,400円です。

賞金別の回収率

通算の本賞金戻る額損益回収率
0円(未勝利)19,400円-323,000円5.7%
1,000万円38,800円-303,600円11.3%
5,000万円116,400円-226,000円34.0%
1億円213,400円-129,000円62.3%

この条件で元を取るには、通算で約1億6,650万円の本賞金が必要です。重賞をいくつも勝つような活躍をしないと届かない金額です。

月会費の影響が大きい

上の計算で目立つのが月会費です。4年間で158,400円と、出資金の10万円より多く、支払う額全体の約46%を占めています。

月会費は出資頭数に関係なくかかるので、5頭に出資していれば1頭あたりの負担は5分の1です。その場合、1頭あたりの支払いは215,680円まで下がり、元を取るのに必要な本賞金は約1億120万円になります。

ポイント

1頭だけに出資するより、同じクラブで複数頭に出資する方が、1頭あたりの損益は良くなります。ただし出資金と維持費は頭数分かかるので、支払う総額は増えます。

40口と400口で比べると

同じ4,000万円の馬を40口で持った場合も計算しました。1口100万円と大きな金額になりますが、月会費の割合が小さくなるため、元を取るのに必要な本賞金は約9,300万円と、400口の場合より低くなります。詳しい比較は40口と400口はどっちが得?にまとめました。

まとめ

  • 多くの馬は、出資した額を回収できない
  • 1頭だけの出資では、月会費が損益を大きく左右する
  • 口数の少ないクラブは、1口が高いぶん元を取るハードルが下がることもある

一口馬主は、損益だけで見ると厳しい趣味です。それでも、愛馬の成長を見守り、レースで応援する楽しさがあります。「いくらまでなら楽しめるか」を先に決めて、その範囲で出資するのがおすすめです。

計算は簡易的なもので、育成期間の維持費の違いや、引退時の売却益・保険金などは含めていません。実際の費用は各クラブの募集資料で確認してください。

条件を変えて、自分で計算してみましょう。

シミュレーターへ